訪問介護を行うときの注意点

訪問介護は利用者の自宅を訪れ、個別ケアを行うサービスです。施設で他のスタッフと一緒に働くよりも、一人で仕事に取り組みたい方に向いています。訪問介護の仕事は、利用者一人一人に合わせて丁寧な対応ができますし、濃密な関係を築くことで、利用者の声を直接耳にすることができます。仕事内容は身体介護サービスと生活援助サービス、通院介助サービスの3つに分けることができます。

ちなみに、提供するサービスは利用者の介護認定度によって差がありますが、身体介護サービスでは、入浴介助や身体清拭、おむつ交換などの介助など、利用者の体に直接触れる介助を行います。その他にも、床ずれ予防のための体位交換や車椅子や車への移乗介助、着替えの手伝いも身体介護サービスに含まれます。次に生活援助サービスですが、こちらは食事の準備や掃除、洗濯やゴミ出し、室内の整理整頓など、利用者の日常生活をサポートするサービスです。そのため、主婦の方なら家事のスキルを存分に活かせられるでしょう。それから3つ目の通院介助サービスでは、利用者が病院へ行くときに付き添い、車いすや歩行の介助、受診の手続きなどを行います。

ただし、これら3つのサービスを提供する上で注意しなければならないのは、訪問介護は家事代行ではなく介護サービスだという点です。したがって、同居する家族の部屋の掃除や食事の準備、ペットの散歩などは行ってはいけません。たとえ、利用者やその家族にお願いされても引き受けることはできないのです。この点については、十分に気をつけましょう。